JASPEHR Implementation Guide
0.5.11 - draft
JASPEHR Implementation Guide - Local Development build (v0.5.11) built by the FHIR (HL7® FHIR® Standard) Build Tools. See the Directory of published versions
Official URL: http://www.hosp.ncgm.go.jp/JASPEHR/fhir/ImplementationGuide/jaspehr | Version: 0.5.11 | |||
Draft as of 2024-02-19 | Computable Name: JaspehrImplementationGuide |
「電子カルテ情報を活用したリアルワールドデータ収集・提供基盤の構築に関する研究(通称:JASPEHR Project)」
(JApan Standard Platform for Electronic Health Records:JASPEHR)
NCGM医療情報基盤センター(CMII)を中心に他の5つのナショナルセンターと協力し、多くの施設の電子カルテに蓄積された電子的診療情報を効率的かつ効果的に集約した診療情報データベースを構築し、欧米並みに共用できる研究リソースシステムを構築することを目指しているプロジェクト(元々は6NC-EHRs利活用研究から始まった)
JASPEHRの基本的なコンセプト
図1 JASPEHRの基本的な考え方 |
本コンセプトの通り、JASPEHRプロジェクトでは以下の流れにて情報を収集している
本仕組みはJASPEHRプロジェクトにおいて作成されたものであるが、現在はこの仕組みそのものを“JASPEHR”(以下、本書内でのJASPEHRは本仕組みのことを指す)と呼ばれている。現在までにがんゲノムプロジェクト、難病ゲノムプロジェクトにて採用されているが、今後様々なデータ収集事業での活用が期待されている。
JASPEHRでは各社共通のテンプレート定義および共通形式の出力として、HL7 FHIRにて規定されているアンケートであるQuestionnaireとその回答にあたるQuestionnaireResponseの対を採用している。 このQuestionnaireおよびQuestionnaireResponseはHL7協会のQuestionnaireのImplementationGuideに則り、それを継承する形でImplementationGuideを規定おり、それが本書である。詳細については* 「本ImplementationGuideのスコープ」にて解説する。
JASPEHRにおいては本ImplementationGuideに沿った記述をすることで各社が問題無く動作することが可能となることを目指しているため、JASPEHR対応システムは本ImplementationGuideに沿った記述に完全対応していることが要求される。
JASPEHR プロジェクトでは、以下のような運用フローが想定されている。
図2 想定運用フロー |
2022 年度終了時点では上記の運用フローが一通り通るように、1. で使用する QuestionnaireおよびQuestionnaireResponseのProfilingを実施し、各社はこのProfile に基づいた Questionnaire の電子カルテテンプレートへの変換、及びそのテンプレートへの入力値の QuestionnaireResponse への変換の仕組みを作成し、各社が参加施設(全5施設)へのリリースを実施した。
2023年度ではこの仕組みに対して以下のような改修を実施することがスコープとなっている。
電子カルテ情報共有サービスでは2024年度のモデル事業運用開始に向けて検討が進められている。またそれに向けて送信するFHIR定義の検討(電子カルテ情報共有サービスFHIR実装ガイドJP-CLINS)も並行して行われている。将来的にはJASPEHRがこのサービスに組み込まれることが期待されるため、必須とされる項目など仕様を合わせる必要がある。
但し、現時点ではJP-CLINSは確定していないため必須対応の検討は2024年度以降とする。
タイトル | 対象 | 内容 |
---|---|---|
電子カルテ情報共有サービスに合わせて追加が必要と思われる element | QuestionnaireResponse.meta QuestionnaireResponse.Extension |
・meta.lastUpdated : 最終更新日時 ・ meta.profile : 電子カルテ情報共有サービスでは必須 ・ extension( eCS_Department 電子カルテ情報共有サービス向けの診療科情報 ・ extension ( eCS_InstitutionNumber ) : 電子カルテ情報共有サービスでは必須。医療機関番号10桁 JASPEHR の QuestionnaireResponse も必須にする方向であるが、現時点では必須としない。 |
Identifierにセットする値 | QuestionnaireResponse.identifier | 次の3つの文字列を半角ハット記号((^^)で連携した文字列。 • 保険医療機関番号 10 桁: (内訳:都道府県番号2桁、点数表コード(医療機関区分)1桁、医療機関番号7桁 • 被保険者個人識別子: (内訳:保険者等番号8桁、被保険者証(手帳)等の記号、被保険者証(手帳)等の番号、被保険者証等枝番2桁を半角コロンで結合した文字列) 最大 51 文字(全角 38 文字+半角 13 文字、全角 19 文字+半角 32 文字、または半角 51 文字) • 報告単位のデータを医療機関のシステムとして医療機関内で一意に識別できる粒度の ID 文字列: 当該システムが当該患者データの中で一意性を保証できるよう生成した半角文字列(英大文字、数字、ハイフン記号のみ可)最大128 文字とすること。 JASPEHR の QuestionnaireResponse もこれらに合わせる方向であるが、現時点では変更しない。 |
電子カルテ情報共有サービスにおける必須のリソース | QuestionnaireResponse.contained | 電子カルテ情報共有サービスではcontained を使用して Practitioner 、 Encouner リソースを必須とする方針のようです。JASPEHR の QuestionnaireResponse も必須にする方向であるが、現時点では必須としない。 |